「昨夜、妻が全部白状しました!」
ご相談者様は喜び勇んで私に電話をしてきました。
奥様を問い詰めて、浮気を認めさせたと言うのです。
「別れると約束したので、しばらく様子を見ます!」
う〜ん・・・
お電話を頂いたのは3日前。
妻の浮気調査をお願いしますという内容でした。
半年前から仕事の付き合い多くなり、服装が変わった
典型的なパターンです。
しばらくは目を瞑っていましたが、
我慢出来ず、1ヶ月前にご主人が携帯メールを見たところ、
ある男性との2,3日前のやり取りがありました。
ただ、肉体関係だとは断定出来ませんでした。
奥様を問い詰めることも出来ずに悶々とする日々。
「色々と考えた末に、
今日、財布の中をチェックしたところ、
相手の名刺とラブホテルの会員カードが出てきたのです。 今まで自分で調べられるだけ調べたんですが、
相手は高校の時の同級生らしいのです。 勿論家庭が有るようです。
クラス会は結婚8年の間にずっと毎年開催されていました。
ずっと騙されていたのかもしれません。」
お電話頂いたのは土曜日でした。
来週中に奥様は2日も飲み会の予定が有ります。
その日を調査したいということで、
月曜日のご予約をお取り頂いていたのです。
その月曜日の朝に冒頭のお電話でした。
「そんなに簡単に別れるでしょうか?」
私の問いに、ご相談者様は笑いながら答えました。
「当然別れるでしょう。」
そんなはずはないことを私はよく分かっていました。
奥様の心理や愛人の心理を一通りご説明し、
きちんと確認をすることをご提案しましたが、
「先生、ご丁寧にありがとうございます。
でも、今一度妻を信じたいんです。
またおかしなことが有ったらすぐにご連絡します。」
そう、電話は切れました。
その5ヵ月後、
私の軽帯電話にご相談者様からの連絡が参りました。
「妻が離婚を言い出しました。」
やはり・・・
奥様はその後しばらく大人しくしていたそうで、
ご相談者様もすっかり安心なさっていたとのこと。
ところが「離婚したい」と突然言い出したのです。
愛情が無くなった、一緒にいるのが苦痛だ、
私が浮気をしたのも、もともとあなたに不満があったからだ、
もう耐えられない
そう繰り返すだけで、
ご相談者様がどんなに謝っても頑なに離婚と言い張ります。
双方のご両親にも話がまわり、大事になりました。
そうこうするうち、
度重なる喧嘩の末に、
ご相談者様は奥様を突き飛ばしてしまいました。
翌日、奥様とお子様は自宅から消えていました。
大慌てで奥様の実家に連絡を取ると、
「娘は怯えているので、会わせられない。
しばらくそっとしておいて欲しい」
と冷たく言われてしまいました。
そうして2週間後、
奥様の弁護士から内容証明が来ました。
離婚を求めて調停をおこすから、
これからは奥様やお子様に近づくな
もし不審な行動があればストーカーやDVで訴える
という内容でした。
「もしかしたら、まだ男と付き合っているかもしれません。
証拠を撮りたいんです。」
ご相談者様は仰います。
私も当然奥様はまだ男と付き合いが有ると思いました。
ただ、このような形で弁護士が入っている以上
私達はもう何も出来ません。
「どうしてですか!
多少でも後ろ暗いことをするのが探偵社でしょう!」
ご相談者様は怒りましたが、それは間違いというものです。
「先生の仰った通りに
あの時にきちんと調査をしていれば・・・」
ご相談者様は男泣きをしていました。
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